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夏場の熱中症対策

5.142015

熱中症対策の基礎知識と予防

熱中症対策の基礎知識と予防

日本を襲う熱中症という“災害”

熱中症4

毎年約500人が命を落とす熱中症

近年、日本では真夏日や熱帯夜となる日数が増えました。気象庁によると、最高気温が30度以上の真夏日数は、1930年代に比べは2013年までの10年間で年36・6日から44・1日に増加しました。年に数回ある“猛暑日”、これは気温が35度以上を表していますが、2007年に新しく新設されました。また、夜の最低気温が25度以下にならない熱帯夜ではなんと1930年代に比べ倍増しています。「ヒートアイランド現象」が起こりやすい都市部では、さらに深刻となっています。

熱中症
※熱中症による救急搬送数 出典:環境省

これらの環境の変化を背景に、熱中症の増加が問題となっています。毎年五万人前後の救急搬送件数があります。しかも処置が遅れて重症化するケースもあり、毎年約500人の方が熱中症が原因で命を落としている事から現代の災害として捉えられるようになってきました。

ですが、熱中症は正しい知識と予防を行えば防ぐことができます。万が一熱中症になってしまったとしても、早期発見と適切な処置で重症化を避けることができるのです。

 

熱中症発症のメカニズム

熱中症1

熱中症2熱中症とは高温環境で生じる健康障害の総称です。ヒトの体の中では常に熱が作られています(産熱作用)。この熱を体の外に逃す(放熱作用)ことで体温は36度から37度に保たれています。この産熱・放熱バランスの崩れることで様々な健康障害が生じてしまいます。
高温下に居続けたり、運動したりすることにより体温は上昇します。体温が上昇すると、血液が体の表面に集まり体内の熱を外へ逃がそうとします。この結果、一時的に脳への血流が低下して酸欠状態となり、眩暈や立ちくらみを起こし、意識を失うことがあります。これが「熱失神」です。
体温が上昇した時、汗をかくことで体内の熱を外へ逃がします。この時、水分補給が十分でないと脱水状態になります。脱水状態が続くと全身倦怠感や悪心嘔吐、頭痛などの症状が見られるようになります。これを「熱疲労」とよびます。
また、汗をかくと水分だけでなく一緒に電解質(イオン)も失われます。この電解質(特にナトリウム)は筋肉の収縮を調節する役割があるため不足するとこむら返りや筋肉の痙攣を引き起こす原因となります。これを「熱けいれん」といいます。
さらに高体温や脱水状態が進むと、体温を司る脳の中枢機能に以上をきたします。ここまでくると、倒れたり、意識障害をきたしたりすることがあります。これが「熱射病」で、非常に危険な状態です。

もしも熱中症になってしまったら

熱中症には段階によって様々な症状があります。しかし、多くの場合気がつかないまま症状が進行し重症化してしまうケースも少なくありません。万が一熱中症が起きてしまった時には適切な応急処置が必要となります。しかし、意識障害がある場合や処置をしても症状が良くならない場合はすぐに医療機関を受診または救急車の要請をしてください。
熱中症の症状が出始めた場合、
1. 涼しい場所へ移動する
2. 衣服をゆるめる
3. 体を冷やし放熱させる
と体を冷やしたり、楽な状態にさせたりすることを心がけてください。
熱けいれんや、熱失神・熱疲労などは、体を冷やして生理食塩水(塩分0.9%)などで水分を補給し安静すれば通常は回復します。しかし、熱射病の疑いがある場合は、直ちに命に危険がある急を要する状態です。治療設備がある医療機関へ早く運ぶ必要があります。応急処置としては、直ち全身に水をかけるなどして体を冷やすことが第一です。首の後ろ、脇の下、大腿部の付け根など太い血管がある場所を氷水などで冷やす方法も効果的です。また、脳や全身の血液循環の維持のため、足を高くし体の中心に向かってマッサージしても効果があります。水だけじゃダメ?熱中症を予防するには

水だけじゃダメ?熱中症を予防するには

熱中症を予防するためには十分な水分補給と暑さを避けることの二点が重要です。特に水分補給では水だけを飲み続けると、体内の電解質バランスが崩れてしまい汗で失った水分量を摂取できない状態になることがあります。これはつまり、体内の電解質がこれ以上薄まらないように水分の摂取をしないよう脳が命令を出すのです。そうなると余分だと判断された水分は汗や尿として排泄されてしまいます。水分の摂取が逆に脱水症状を悪化させてしまう自体も起こりうるということですね。失った水分と合わせて電解質も補給できるようなドリンクで水分補給することが重要なのです。

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