【薬剤師直伝！】アスリートのセルフメンテナンスに効く東洋医学講座その５

 

〜「水」とは〜

さて今回は東洋医学における『水（すい）』についてです。

水とは人の体の中にある正常な水分のこと。

気、血、水の中では一番イメージしやすいものですね。

「津液（しんえき）」ともよばれるものです。

 

主な働きは全身を潤すことです。

 

 

• 正常な水分と異常な水分の違いって？

正常な水分は「津液（しんえき）」と呼ばれます。

津とは、本来サラサラの「水」のこと。

液とは本来粘り気のあるの「水」のことをさします。

 

異常な水分は「痰飲（たんいん）」とよばれます。

痰とは「津」がドロドロになってしまった水のこと。

飲とは「液」がサラサラになってしまった水のことです。

 

• 「水」が不足した状態（＝「津虚（しんきょ）」）

 

カラダの中の「水（すい）」が不足した状態を

「津虚（しんきょ）」といい以下のサインがでてきます。

 

・口やのどの渇き

・皮膚が乾燥する

・便秘、コロコロ便

・粘っこい痰がでる

・濃い鼻水がでる

 

これらのサインが出た場合、考え方としては単純に

「水」を補給してあげればいいのです。

 

「水」はお野菜や、フルーツ、水分を摂ることで補うことができます。

 

• 「水（すい）」が停滞した状態（＝「水滞、水毒、痰飲」）

 

カラダの中の「水（すい）」が停滞した状態を、

「水滞（すいたい）、水毒（すいどく）、痰飲（たんいん）」といいます。

 

以下のサインがでてきます。

 

・むくむ

・めまいがする

・痰をはく

・頭痛がする

・下痢

• 汗が生臭い

 

汗が生臭くなるなんて怖いですね・・・

でもわかりやすいサインかもしれません。

いつもと違う気がする、そんなサインを見逃さないようにしましょう。

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高野　泰
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