11.182016
【美容と水分補給No.1】しもやけとあかぎれって何が違うの?冬の乾燥肌対策!
しもやけとあかぎれって何が違うの?
- 冬の終わりから春先に注意が必要なのは“しもやけ”
私達は体温を調節する働きがあるおかげで寒ところでも、暑いところでも生活することができます。例えば、寒い場所では、脳の視床下部(自律神経)からの指令で血管を収縮させて流れる血液の量を減らします。それにより、皮膚表面の温度を下げて、熱の放熱を防ぐのです。逆に、暑くなると血管を広げて流れる血液の量を増やすことで、皮膚表面の温度を上げ、汗をかいたりして放熱を促進するのです。
「暑い」「寒い」の刺激が繰り返されることで、血管では収縮と拡張が繰り返されます。これが原因となり、血液の循環に障害が起こります。特に、手足など末梢の血管では血流のコントロールができなくなり、赤く腫れたり、かゆくなったりという症状が起こります。これが「しもやけ」です。
しもやけが起こりやすい条件は、1日の気温差が10度以上の晩秋から冬の初め、冬の終わりから春先にかけてなどです。また、発汗後や水仕事の後などに、皮膚をぬれたままの状態にしておくと、水分が蒸発する際に急激に皮膚の温度が下がるため、しもやけになりやすくなるので注意が必要です。
手や足の指、耳たぶ、鼻のあたま、頬など、冷たい風に直接当たる場所や、血流が悪くなる末梢に起こりやすいです。主な症状は、赤紫色に腫れる、かゆくなる、ジンジンとした熱感がある、などです。悪化すると出血したり、水疱ができることもあります。
原因は寒さだけではありません。発汗しやすい体質なども要因のひとつと言われています。しもやけは子どもに多くみられます。また、高齢者にもよくみられます。
しもやけには、タイプが二つあります。大人がなりやすいのが「多形紅斑型(たけいこうはんがた)」です。赤い発疹や水疱、しこりなどができることもあります。子供達によくみられるのが「樽柿型(たるがきがた)」です。手足が真っ赤になり、熟れた柿のように腫れる症状が出ます。
この時期の主婦の大敵でもある「あかぎれ」。その対処法は存在するのか。
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あかぎれの原因は水虫?!
あかぎれは、寒さや空気の乾燥により水分が奪われ、ひび割れすることで起こります。ひび割れが深く、出血や痛みを伴うものを「あかぎれ」と呼びます。
寒さ以外にも、毎日使う洗剤などの刺激や水仕事、慢性皮膚炎、老化、水虫などが原因となり起こることもあります。手足の指やかかとなどに起こりやすいのも特徴です。
肌のバリア機能となる皮脂腺の分泌が少ない部位にできやすいです。そのため、手の指やかかとに起こることが多いです。悪化すると腫れや出血を伴うこともあり、主婦や美容師、調理師などに起こりやすい症状です。
- しもやけと凍傷は違う?
しもやけは「凍瘡(とうそう)」とも呼ばれますが、「凍傷(とうしょう)」とは異なります。どちらも寒さが原因で起こる症状ですが、この2つは全く異なります。しもやけは日常的な冷えが原因の血行障害で、生活上の工夫や注意で予防が可能です。治療も初期なら市販薬で十分です。
一方、凍傷は気温-4度以下の状況で起こるものを言います。例えば冬の雪山など氷点下になるような厳しい寒さに長時間さらされることで起こります。低温により体の組織が凍結し、血流が途絶えてしまうため、重症化するとその部分が壊死してしまいます。 その場合は外科的処置が必要になるなど、対処法や予後も全く異なります。
次回はしもやけ・あかぎれの予防策です!
お楽しみに!
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高野 泰
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